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八重の桜 第35回 尚之助の最期に号泣する


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尚之助さんの最期は、 


あまりにも残酷で現実的で、辛くて悲しくて 


深夜に録画を観てから涙が止まらず 

2時間くらい、泣きっぱなしでした。 

泣き過ぎて頭が痛くなったほど。 

尚之助ファンの皆様も、同じような状況に陥ったのではないでしょうか。 

 

あの最期は、反則だよ。 

無残ゆえに崇高すぎる。 


たった数シーンながらも 尚之助の魂を、

緻密に計算された演技構成をベースに、 

凄まじい気迫で熱演された長谷川博己さん。 

 

35回のタイトルは「襄のプロポーズ」だけれども 

私にとっては、「尚之助の最期」でしかありません。 


今はそのこと以外に、考えることも書くこともできません・・・

 

東京での再会と別れから2年。 

音信不通のまま、夫婦として暮らすことも叶わず、 

新島襄からの突然のプロポーズにも、戸惑うばかりの八重。 


藤田五郎斎藤一)と所帯をもった時尾と久しぶりに再会し、 

八重は、胸に秘めた尚之助への思いを親友に吐露します。 

苦労してでも側にいて助けたかったと。 


時尾はそんな八重に、

「もし尚之助さんの立場にたったら 

八重さんも「自分のことは忘れて欲しい」と云うんじゃないか」と答えます。 

「大切な人を辛い境遇に巻き込みたくはないから」と。 


ええ、その通りなんです。 

私達ファンも、同じ思いで尚之助さんの辛い胸の内を汲み取ったつもりでした。 


「何も成すことができなかった、これが私の身の丈にあった暮らしです。」 と

すべてを諦めた遠い目の尚之助さんの最期は、 

病院の一室で、八重や会津での日々を回想し、静かに旅立つのだろう・・・

と私は勝手に想像しておりました。 


ところが、35回。 

京都から場面が変わって、東京・鳥越。 

やたら明るい陽の光の中、病院ではなく、ぼろ長屋の片隅で、 

机に向かう尚之助さんの姿が映し出されます。 


鬼気迫る表情で一心不乱に筆を進め、

机の周りには、彼が書き記した書類の束が散乱しています。


胸を裂くような激しい咳に見舞われ、筆先が震える・・・ 

それでも一字一句、渾身の筆を進めるその姿からは 

【青白い炎】がはっきりと見えました。


そして、容赦なく襲う咳と胸の痛みを堪えながら、 

尚之助さんは、細い声で、でもしっかりと自分に言い聞かせるように、 

こう言ったのです 


「しっかりしろ・・・まだ書くことはある。」と。 

 

この言葉を聴いた刹那に、私は言葉にならない衝撃を受けて、絶句し、 

前後不覚の大号泣に陥ってしまいました。 

 

尚之助さんは、人生を諦めてなどいなかったのです。

 

「しっかりしろ。」

 

と自分自身を励まし

 

 「まだ書くことはある。なすべきことがある」 ・・・「生きたい。」と渇望していたのです。

 

 

しかし現実は残酷です。

切り替わった画面に映し出されたのは、机に突っ伏して動かない尚之助さん。

息をしていないかのようです。

 

隣人が驚いて駆け寄り助けようとすると

もう起き上がる体力もなく、ごろんと仰向けに転がってしまいました。

 

あの、かっこいい尚之助さんが、なぜこのような無残なお姿に・・・あああ。

 

もはや虫の息であることは一目瞭然です・・・

そして小さく「八重さん・・・」とつぶやき、そのまま事切れてしまいました。

 

小さく微笑んだようにも見えました。

人の死とは、このようにあっけないものなのです。

 

その後、京都の覚馬の元に、「尚之助の死」が伝わります。

尚之助が死の間際まで書き綴っていたのは、「会津戦記」。

 

「やり遂げたいことがある。」と病院を抜け出し、重い肺炎に苦しみながら、綴ったものだったのです。

 

覚馬は、「尚さんは、長い時をかけた戦死だ。」と言いました。

でも私は戦死だとは思いません。

尚之助さんは、最期まで生きることを諦めず、何かをなすことを諦めてはいなかったからです。

 

おそらく八重と再会して、心境の変化があったのでしょう。

会津戦記」を書き上げれば、八重さんを東京に呼び戻すつもりだったのではないでしょうか。

 

 

今年の大河ドラマは「復興」がテーマです。

だからこそ、尚之助に、無惨で惨めであっても最期まで「やり遂げよう」とする

人間の魂、ソウル、を体現させたのではないでしょうか。

 

100%結果がでるとは限らない、尚之助のように、無念の結末を迎えるかもしれない。

けれども、「守りたい大切な人やもの」があれば、人はどんな逆境にでも立ち向かえることができる。

 

「しっかりしろ!」と自分を励ましながら。

生きる力を振り絞りながら・・。

 

 

 

そして尚之助の絶筆の演技たるや・・・。

 

激しい咳と苦しみにで震える指で、それでも激しい思いを込めて、しっかり筆を握りしめ

「婦人」という草書を書いていました。

 

川崎尚之助の、最期の命のほとばしりです。

長谷川さんが自らの手で書きたい、と願われたのではないでしょうか。

きっと撮影前に練習もされたのでしょう。

 

画面の端であろうが、一瞬のシーンであろうが、どんなときも決して手抜きをしない

長谷川さんの役者魂、なればこそです。

 

 

そう推測すると、京の覚馬の手元に届いた「会津戦記」を

八重さんが、手に取ることすら出来なかった訳も分かります。

 

私も経験ありますが、「懐かしい文字」は、大切な人の魂そのものだからです。

尚之助の最期の筆跡を見てしまえば、気丈な気持ちが、たちまち崩れてしまう事でしょう。

 

また「死の間際の人の字とは思えない力強さがある。」と新島襄が言い、

目が見えない覚馬が、その文字から尚之助の命を感じたことも、納得できるではありませんか。

 

 

尚之助が命を削って書き残した「会津戦記」は、

希望的観測ですが、山川建次郎の手に渡るのかもしれませんね。

せめてドラマでは、尚之助さんの生きた証を、継承してほしいのです。

 

ただし、ドラマがそうなるのかどうか、私は見届けることはないでしょう。

八重さんが別の男性と結婚して幸せになる姿を傍観できるほど、心は広くありませんから・・・

 

正直に言えば、深く愛した夫の死を、鳥羽伏見の土を触ったくらいで、昇華できるのでしょうか?

サンドイッチを食べて、乗り越えることができるのでしょうか?

どうも納得できません・・・軽すぎるというか・・・(辛口、すみません)

 

 

ただし八重が故人を回想し、涙を流す場面は、違う意味で滂沱の涙を誘いました。

かっこよくて明るくて優しい笑顔の尚之助さんが、遠のいていくようで・・・

 会津戦争さえなければ、八重さんと一緒に笑いあって暮らせたのに。

 

綺麗な容姿で水も滴る美青年の彼が、

ぼろぼろで無惨な姿で、孤独の死を迎えることの残酷さが、ずしりと胸に迫ります。

 

それでも、川崎尚之助の人生に、ここまで魅了され心振るわせ涙するのは、

報いられぬことが分かっていても、愛する女性と彼女の故郷のために、

ただ、ひたすら一途に愛を貫いた、純粋で崇高な魂ゆえでしょう。

 

「私はここで生きたい。八重さんと一緒に、会津で生きたいんです。」
八重へのプロポーズの言葉のまんま、「生きて愛して死んで」いったのです。

 

 

それにしても、長谷川博己さんの演技の凄まじさたるや! 

圧巻でした

 

長谷川さんは、何もせず立ってるだけでも、色気のある
俳優さんです。

なのに、尚之助さんの最期のシーンは、ご自身の色気をすべて封印していました。

 

「雲の階段」の相川三郎のように、「頽廃の色気」漂うお姿でも良かったでしょう。

女性ファンはそのセクシーさにとろけてしまうのですから。

 

しかし、長谷川博己さんは、あえて、セクシーさを封印したたぼろぼろ尚之助で、最期のシーンの

勝負をしてきたのです。

 

尚之助の悲劇と無念と、

「しっかりしろ、まだ書くことはある。」という魂の叫びがより際立って、私達の胸を直撃し、

その切なさに、涙が枯れるほど号泣してしまいました。

正解だったのですね。

 

 

深い想像力で人物像を掴み、緻密に計算した演技を組み立てて

繊細、かつ大胆なアプローチで役になりきる卓越した技量と、

派手さはないけれどもじわりとくる存在感。硬軟併せ持った、稀有の俳優さんです。

 

今回の演技で、セクシー男優のくくりなど、蹴散らしてしまいました。

実力俳優の堂々仲間入りでしょう。

長谷川さんは、「八重の桜」が始めての時代劇だそうですが、

なかなかどうして、所作も完璧ではありませんか!

天賦の才能に満足ぜず、ひたすら生真面目で練習熱心な努力家だと思います。

 

長谷川博己さんは、近い将来、大河ドラマクラスの主役を担う、TOP俳優さんになるでしょう 

ワタクシが勝手に保障しま~す。

 

次回のドラマが、と、に、か、く、楽しみです。

 

ということで、『八重の桜』の感想ブログは、尚之助さんとの別れをもって終わりにいたします。

 

まだまだ『尚之助様症候群』は治りそうにありません。

今までの録画を観ながら、尚之助メモリーに浸りつつ、

気持ちを少しずつ、「戦国時代」へとシフトする作業にもとりかかるつもりです。 

 

あ、でも「尚之助さま症候群」記事はまだまだ続くかも・・・!

とりあえず、兵庫県の出石へと『尚之助への旅』を企画中です。

「尚之助さん名台詞集
」とか、「川崎夫妻のベストらぶらぶ
シーン」とか・・・

 

 

ともかく、一旦は以前どおりの、ほそぼぞ歴史ヲタブログに戻ります。

 

川崎尚之助の最期に関する史実については、下記ブログ記事の後半をお読みください。

 第33回「尚之助との再会」

http://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/66364645.html 

 

TOP写真は、33回「尚之助との再会」 熱い抱擁の名場面 

 


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大河ドラマが好きで
長年にわたり色々と感想を書いてきましたが、
八重の桜🌸で、長谷川博己さん演じた
川崎尚之助の最期を綴ってたこの記事が、
ぶっちぎりNo1で人気があります


2013年は私にとって個人的にも辛い年でしたが、
尚之助さんに恋した 事で、精神的に助けられたと今でも感謝しています。


今読み返しても、赤面するしかないぐらい
ミーハー


でもこの時、長谷川博己さんは必ず大河の主役を演じると書いた予言?が、7年後の来年、
実現します❣️


麒麟かくる。  楽しみでしかない。


長谷川博己さんが出演していた
まんぷく』の影響もあったのか、
昨年からまたアクセスが増えています。
有難い事です。


それと、この記事の特徴は、
頂いたコメントも多く、しかも皆さまの熱量が熱くて長文に尚之助さまへの愛が溢れていること

 

 

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愛に溢れたコメントは
また別記事にて記録に残したいと考えております。  大切なラブレター💌ですから❣️

 


https://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/66393106.html

 

2013年9月2日 午後11:56. UP